いきなりライカ

初めてのカメラがバルナックライカ、仕事のついでに旅を楽しむ

熱田神宮へ25年ぶりに訪れてみた ~不思議な縁~

まだ会社勤めをしていた頃、同期のYくんが、東京から名古屋に転勤になった。

 

会社というところは、理不尽なことが多い。なんでこんな人が出世するの?と思うことがしばしばあった。

仙台にいた頃、オレの直属の先輩にOさんがいた。年齢にして6歳ぐらい上のOさん、それなりに仕事はできる人なんだけど、教え方がしつこいというか、細かいというか、陰湿なやり方がひどい人だった。いまだと典型的なパワハラで訴えられてもおかしくない。

3年ほど経ったある日、日曜日の夜にOさんから電話がかかってきた。これから飲もうという誘いだった。互いに住んでいるところが近かったこともあり、居酒屋で落ち合って二人で飲むことになった。

そして、いつものようにオレへの説教が始まった。

「お前、これからどうするんだ? このままでいいんか?」

これまで従順に従ってきたオレの何かが決壊した一瞬だった。

 

「あのなあ、オレの人生だよ。あんたに心配される筋合いはないよ!」

 

この一言から、オレの反撃が始まった。

これまでのような丁寧語ではない。タメ口でやり返すオレがいた。

大きな声でブチ切れていた。居酒屋の店員さんも驚いていたが 全くお構いなし。

一番驚いたのはOさんだった。顔面が蒼白になり、何も言えなくなっていた。

 

話を戻すと、このOさんがその半年後に出世して名古屋の所長になった。

そして同期のYくんが、東京から名古屋へ転勤になりOさんの下についた。

案の定、部下に対して同じように接しているという話が聞こえてきた。同期のYくんもかなりやられているらしい。

オレは有休を取って、Yくんのところへ遊びに行くということを口実にして高速バスで名古屋へ向かった。

 

そしてOさんを呼び出し、Yくんと三人で飲んだ。

すでにオレとOさんの立場は変化していて、オレの方が強くなっている。

オレは、一方的にマネジメント論を熱く話した。Yくんをオレと同じようなやり口で攻めるなと伝えたかったのだ。

その後、名古屋のメンバーはだれもついてこれなくて、1年でOさんは所長を外された。まあ、当たり前のことだけどね。会社ってところは人事が間違うと大変なことになる例だと思う。

 

この名古屋訪問の空き時間に 一人で行ったのが熱田神宮

25年ぶりかな。

こんな事情があったので、熱田神宮のことは まったく記憶に残っていない。

ほぼ、初めてという印象だった。

 

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木々たちが気持ちいい。

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オレが 会社を辞めて18年になる。

このOさんとは、いまだに個別に連絡を取っており、たまに会う機会がある。

不思議な縁だとは思う。