逆像ファインダー ビドムに苦戦中
新相棒のブラック&ニッケルくんを早く使いこなしたい。
モノクロフィルムを入れて、いまままでより遠方の風景やポートレートでも撮ってみたい。そのためには、たしかめておかないといけないことがいくつかあるのだ。
課題1 逆像ファインダーに慣れる必要がある
ビドムというファインダーは横構図と縦構図では設定を変える必要がある。
横構図の時は、左右が逆に見える。その設定のままカメラを縦構図に構えると上下が逆になってしまう。そのため縦構図の時にはアイピースを90度回して設定しないといけない。
課題2 特に縦構図が難しい
縦構図へアイピースを90度回すと、視野像はその2倍の180度回転してしまう。
そのため、傾きが2倍に見えるので水平をとるために、わずかな傾きが気になってしまう。しかも左右が逆像なので見えている画像と実際の手さばきが逆になる。
これは非常に難しい。ファインダーをのぞきながら、長い時間見ていると、気持ちが悪くなってきた。
カメラを構えた時には、ほぼ水平が取れている状況になっている技術を習得しておかないと実践的には厳しいことがわかってきた。
このあたりは、ポジティブに捉え直して、カメラの水平、垂直をきちんと取れるようになる構えができるようになるための訓練にしようと考えるようにした。
課題3 被写体との距離によっても設定を変える必要がある
ファインダー下にあるレバーで調整する。
単位はフィート。3.5フィート。5フィート。7フィート。15フィート。そして無限。
これは非常にやっかいだと思った。
なので無限の設定で試しに撮ってみることにした。
一つの設定で、あとは自分の感覚でマスターして撮影できないかと考えたのだが、
7フィート(約2.1m)
5フィート(約1.5m)
3.5フィート(約1m)
ファインダーをのぞいて、すべて犬のマーク(赤い円)が真ん中の位置で撮影してみたんだけど、かなりズレがあるね。
これは感覚で調整できるレベルではないかもね。
課題4 メモリ調節の線の意味がわからなかった
35ミリ~135ミリまでをカバーしているビドム。
今回は9のメモリに合わせるんだけど、長い線と短い線の二つがある。
どちらに合わせる?
答えらしきものがこの本で見つかった。
このビドムは当時は新型で、一つ前の鉄砲ビドムというモデルでの解説ではあるが、近距離撮影(約2メートルまで)の場合は短い線に合わせるとあった。
7フィート(2.1m)までの撮影では設定を変えると覚えておいて、普段は長い線に合わせておくことにしよう。
そんなこんなでカラーフィルムで試し撮り、カメラのキタムラで現像を繰り返してチェックしている。すでにフィルム4本を使っている。
それにしても昔のカメラマンはすごいね。
この本によると、当時は普通だったらしいからね。
オレも焦らずに、ゆっくりと慣れていくことに決めたよ。