いきなりライカ

初めてのカメラがバルナックライカ、仕事のついでに旅を楽しむ

大王埼灯台 ~ノスタルジーを感じて~

そういえば、バルナックを相棒にしてから、あまり海の写真を撮っていない。

使い始めて1ヵ月後、別府に帰省した時に少し撮ったけど、その時は大失敗だった。

 

ノスタルジー 望郷の思い

横山展望台から向かったのは、大王埼灯台

三重県の西の端っこの太平洋。

埼玉県に暮らす いまのオレには、海は身近な存在ではなくなった。

別府で育ったオレは、いつも海の景色を見ていたし、潮の香も懐かしい思い出だ。

社会人として九州から上京して以来、望郷の思いに駆られると、いつも海に向かった。

もう30年近く前になるかな。営業マン1年生のオレは伸び悩んでいた。営業活動は真面目にやっていたけど、一向に成果につながらない。そんな、かっこ悪い自分に嫌気がさしていた。もう九州に帰るか。そんな思いがよぎった時に、ちょっとサボって海に向かった。当時、山手線の外側はまだ未開発だった頃、田町駅で降りて、海まで歩いてみた。

たぶん、芝浦ふ頭だったと思う。しばし、ノスタルジーを感じようとして佇んでいた。

自分を見直す、そして心をリセットするには必要な時間だったと思う。

ただ、潮の香はしなかった。そこが、オレの知っている海とは違うなとだけ思ったのを覚えている。

ノスタルジーな世界を写すには、モノクロは最適だ。

さあ、相棒のバルナックで海を写そう。

 

大王埼灯台

f:id:futachang:20171104121108j:plain

灯台への入り口に港がある。

ここには懐かしい潮の香がする。ここはオレの知っている海と同じだ。

駐車場に停めて灯台を目指す。

f:id:futachang:20171104121305j:plain

たぶん、旅館などもあるのかもしれない。頑丈そうな建物が並ぶ。

f:id:futachang:20171104121355j:plain

砂浜もある。

f:id:futachang:20171104121437j:plain

灯台まで登っていく道すがら、真珠と海産物を売る商店がならんでいる。

この真珠犬は、かなり売り上げに貢献してるような気がする。

f:id:futachang:20171104121655j:plain

この黒猫、ぜんぜん人を怖がらない。

平然とオレの横をすれ違っていった。まるで人間みたいだった。

大王埼灯台

f:id:futachang:20171104121820j:plain

f:id:futachang:20171104121901j:plain

灯台の上からみると、かなり高い。高所が嫌いな人は無理かもしれない。

風はないけど、波は荒そうだ。岩場に釣り人がいる。怖いもの知らずだね。

f:id:futachang:20171104122048j:plain

f:id:futachang:20171104122120j:plain

f:id:futachang:20171104123259j:plain

f:id:futachang:20171104122322j:plain

このあたりも過疎化が進んでいそう。空き家、閉店した旅館の建物が多かった。

こんなところで暮らすのもいいなあ。

f:id:futachang:20171104122504j:plain

すぐ近くに港があるし、こんな船で、釣りして楽しむのも贅沢だなあ。

あー、夢ばかりふくらむさぁ。

f:id:futachang:20171104122632j:plain

ノスタルジーを感じつつ、かかしの波子ちゃんにサヨナラした。

 さあ、津へ戻ろう。