小心者です
アナログで生こうなんて題名からブログを始めておいて、
カメラに関する情報収集はネットからネットへデジタルの世界に没頭している。
かっこよくアナログを貫いて生きたい
10年ほど前、エビで真鯛を釣る釣法に興味を持ち、単身で船宿を予約して乗り込んだ。常連さんからもビックリされたが、道具も仕掛けも全部借りて、気の荒い船長とも強気で押し通した。あの時はアナログ魂で真鯛を釣ったものだ。
しかし、カメラに関しては絵心も芸術のカケラも持ち合わせていないオレは、かなり小心者になってしまったようだ。
周囲の友人にもカメラ通はいないし、いきなりライカというのも気が引けている要因になっている。
「初心者は一眼デジタルから始めなさい」なんて言われてしまいそうだ。
その言葉を跳ね返すほどの根性が、いまのオレにはない。
カメラ店をまわってみる
有名な銀座のカメラ店をのぞいてみたが、ケースから観察するだけで実物も触っていないのだ。
とりあえず、買ってみて、いろいろカメラを触ってみて、何が自分に合っているのか見定めてみようと考えた。
さて、肝心のバルナックは何を買うか? 迷いに迷った。
きれいなものならⅢfかな。セルフ有にするか、どうするか?
一目ぼれした映像はこれだからセルフ有のⅢfに絞って情報収集していたのだが、
こんなブラックボディにニッケルエルマーが、かっこいい とか思い始めてしまった。
これはヤバい。底なしになってしまう。
まだバルナックに触ったこともないのに、こんなプロっぽいのに惚れてしまうと遊ばれてしまうだけだぞ。色白のシルバーボディにしときなさい。
そう自分に言い聞かせた。
セクシーを選ぶか? 清純を選ぶか?
そして、いろいろ考えて、欲しいものもぐるぐると一周回って、
ダイキャストではなく板金でロマンを追いかけることにした。
最終的にⅢa&エルマー5㎝に落ち着いた。
ネットで注文しボディもレンズも整備後に納品されることとなった。
ただし、これ以外にも、いろいろと必要なものがあるらしい。
ライカには純正品のアイテムがたくさんある
レンズフード、絞りを回すリング、フィルター、50ミリのファインダーも欲しいな。
そうか、露出計もいるなあ。
これら1つずつが結構高い。アクセサリー1個分で安いデジカメ買えちゃうわ。
デジタルの世界に浸りつつ、ヤフオクもチェックしながら着々と進めていった。
浮気してるわけでもないのに、いやバルナックに浮気したか?
もちろん嫁には内緒のミッションである。
何十年も前の中古のカメラに10万以上かけているなんてバレたら大変なのさ。
男のロマンを、女には一生わかってもらえない。
「馬鹿じゃないの」こう言われることは十分に承知している。
自宅での荷物の受け取りも慎重にやってきた。
知らなかったなあ。
宅配会社からの届けますメールが嫁のスマホに送られていたとはなあ。
突然、嫁から「カメラ買ったの?」
小心者は、ごまかすのも下手なのさあ。